有刺
ゆうし
名詞
標準
文例 · 用例
二間ばかりの柱を立て、有刺鉄線をはり廻した内に、天幕が行儀よく並んでいる。
— ある新聞記者の見た敗戦 『比島投降記』 青空文庫
アコーディオン・ワイヤというのは、路上に横たえて自動車等の通行を邪魔する有刺鉄線で、捲くと小さくなり、引張ると延びる具合が手風琴に似ているので、こう呼ばれる。
— ある新聞記者の見た敗戦 『比島投降記』 青空文庫
病院の周囲は高さ二間ぐらいの柱に有刺鉄線を張り渡したものでかこんである。
— ある新聞記者の見た敗戦 『比島投降記』 青空文庫
光る腔腸動物の中では、有刺胞類のヒドラ類に四五十種もあるらしい。
— 神田左京 『光る生物』 青空文庫
有刺鉄線を道路に張り、座して成り行きを待った。
— The Golden Rose 『黄金薔薇』 青空文庫
最悪、タイヤが有刺鉄線を巻き込み、一本か二本パンクするだけだ。
— The Golden Rose 『黄金薔薇』 青空文庫
松林にかこまれた茅ヶ崎の米軍戦車隊は、周囲に有刺鉄線の高い柵を張りめぐらしてあった。
— 山川方夫 『その一年』 青空文庫
タンカース・インの裏口を出ると、その有刺鉄線をからませた柵をこえて、いちめんの幼い松の葉が幾重にも黒い雲をかさねたように輝き、高い、なにに使うのかがわからない一本の鉄柱の左肩に、北極星が冴えて停っていた。
— 山川方夫 『その一年』 青空文庫