御墓
みはか
名詞
標準
imperial tomb
文例 · 用例
いで御陵のありと聞く白峯といふに明日は着き、御墓の草をもはらひ、心の及ばむほどの御手向けをもたてまつりて、いさゝか後世御安楽の御祈りをもつかまつるべきか。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
其三 頃は十月の末、ところは荒凉たる境なれば、見渡す限りの景色いともの淋しく、冬枯れ野辺を吹きすさむ風|蕭と聳えし彼峯ならめ、さては此あたりにこそ御墓はあるべけれと、ひそかに心を配る折しも、見る/\千仭の谷底より霧漠し初め、空やゝ暗くなりしばかりなり。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
木立わづかに間ある方の明るさをたよりて、御陵尋ねまゐらする心のせわしく、荊棘を厭はでかつ進むに、そも/\これをば、清凉紫宸の玉台に四海の君とかしづかれおはしませし我国の帝の御墓ぞとは、かりそめにも申得たてまつらるべきや、わづかに土を盛り上げたるが上に麁末なる石を三重に畳みなしたるあり。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
それさへ狐兎の踰ゆるに任せ草莱の埋むるに任せたる事、勿体なしとも悲しとも、申すも畏し憚りありと、心も忽ち掻き暗まされて、夢とも現とも此処を何処とも今を何時とも分きがたくなり、御墓の前に平伏して円顱を地に埋め、声も得立てず咽び入りぬ。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
いざや終夜供養したてまつらむと、御墓より少し引きさがりたるところの平めなる石の上に端然と坐をしめて、いと静かにぞ誦しいだす。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
二三日|経って、ともかく、それとなく、お妙がお持たせの重箱を返しかたがた、土産ものを持って、主税が真砂町へ出向くと、あいにく、先生はお留守、令夫人は御墓参、お妙は学校のひけが遅かった。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
昨年一月拝承するに、皇族二千余|方の内ただ四百九十方のみ御墓の所在知れある由。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
」 と、袖に取った輪鉦形に肱をあげて、打傾きざまに、墓参の男を熟と視て、「多くは故人になられたり、他国をなすったり、久しく、御墓参の方もありませぬ。
— 泉鏡花 『夫人利生記』 青空文庫
作例 · 標準
歴代天皇の御墓は、宮内庁によって厳重に管理されており、一般の立ち入りは制限されている。
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古い記録を頼りに、失われた御墓の正確な場所を特定する学術的な調査が行われた。
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参拝者は静寂に包まれた御墓の前で、かつての統治者に思いを馳せて深く頭を下げた。
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