肪
肪
名詞
標準
文例 · 用例
曲線的でなくして直線的であり、脂肪質でなくして筋骨質であることである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
女は天性、その肉体の脂肪に依り、よく浮いて、水泳にたくみの物であるという。
— 太宰治 『女人訓戒』 青空文庫
要らない脂肪が多過ぎる。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
そこには豚の脂肪や、キャベツや、焦げたパン、腐敗した漬物の臭いなどが、まざり合って、充満していた。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
そして脂肪や、焦げパンや、腐った漬物の悪臭が、また新しく皆の鼻孔を刺戟した。
— 黒島伝治 『橇』 青空文庫
幹太郎は、支那人の、脂肪と大蒜の臭気にもまれながら人々を押し割った。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
南京虫は、恐らく、硫黄や、黄燐くさい、栄養不良な工人の病的な肌の代りに、どうしたのか急に、汗と脂肪ぎった溌剌たる皮膚があるのを感じて、いぶかしげな顔をしただろう。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
兵士は、大蒜と、脂肪と、変な煙草のような匂いのする工人の周囲に輪を描いた。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫