泡粒
あわつぶ
名詞
標準
文例 · 用例
細かい泡粒を赤い嘴で噛んで、皮丈を吐きすてる紅雀や、大豆程の卵を生んでは一生懸命に孵すカナリヤの母親なぞを可愛がって眺めますのは、私の一番大きい楽しみでもあり、悲しい時の慰めでもありました。
— 松永延造 『職工と微笑』 青空文庫
黒々とした無数の泡粒を密集させた河の水面は、灯の気を失ったまま屋根の間に潜んでいた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
猫の毛には泡粒のやうな光りが流れてゐます。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
その光る泡粒とそのパチ/\云ふ音とはもつと強く出はじめました。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
猫の背中の光の泡粒は無数でした。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
猫の背中の火の泡粒や、紙から出る火花がみんなに大変な印象になつたのです。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
『雷、猫の背中の火の泡粒、紙から出る火花――みんな電気によつて出来るのだ。
— STORY-BOOK OF SCIENCE 『科学の不思議』 青空文庫
そして処々に出来たひびのような氷の筋や無数の小さい泡粒や、それから唐草模様の緑の葉の一つ一つが、強い橙色の電光を受けて、微妙な神秘な光を発しているさまは、まるで世界中のダイアや水晶や翡翠や琥珀を一つに溶かして、その沸騰最中を急に冷却して固めたように美しかった。
— 妹尾韶夫 『凍るアラベスク』 青空文庫