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茶味

ちゃみ
名詞
1
標準
文例 · 用例
然し茶に招かれて席に参した以上は亭主が自ら点じて薦める茶を飲まぬという其様な大きな無礼無作法は有るものでないから、一団の和気を面に湛えて怡然として之を受け、茶味以外の味を細心に味いながら、然も御服合結構の挨拶の常套の讃辞まで呈して飲んで終った。
幸田露伴 蒲生氏郷 青空文庫
私も酒から茶へ向ひつゝあるらしい、草庵一風の茶味、それはあまりに東洋的、いや、日本的だけれど山頭的でないこともある。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
――……私もいよ/\新らしい最初の一歩(それは思想的には古臭い最後の一歩)を踏みだしますよ、酒から茶へ――草庵一風の茶味といつたやうな物へ――山を水を月を生きてゐるかぎりは観じ味はつて――とにもかくにも過去一切を清算します。
種田山頭火 行乞記 青空文庫
苦茗、といふよりも熱茗をすゝる、まづ最初の一杯を仏前に供へることは決して忘れない、私にも草庵一風の茶味があつてもよからう、しかし、酒から茶への転換はまだ/\むつかしい。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
それから後には神官を望んで、白服を着て烏帽子を被った時もありましたが、後にはまた禅は茶味禅味だといって、禅に凝った事もありました。
淡島寒月 我が宗教観 青空文庫
其れでも何となく茶味が軟かい。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
客至莫嫌茶味淡山居不比世情濃入吾門不分三教到此地都是一家 ゆかしい言葉を久々に聞く思ひである。
岸田國士 従軍五十日 青空文庫
堀川牛蒡というものは、茶味があり雅味がある。
北大路魯山人 残肴の処理 青空文庫