聖天子
せいてんし
名詞
標準
virtuous emperor
文例 · 用例
聖天子、澄みに澄みとほる靈氣、聲ひとつせぬ五萬の呼吸、崇高なるこのひと時。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
そうして伯父は当時の我が国内各方面について、他日この絶大実力を貯うべき備ありやを顧み、上に聖天子おわしましながら有君而無臣を慨き、政治に外交に教育に、それぞれ得意の辛辣な皮肉を飛ばして、東亜百年のために国民全般の奮起を促しているのである。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
京都には、かつてわが国を無階級で自由な一国に統一して合理的な政治によって万民をうるおした聖天子の末裔があらせられる。
— 宮本百合子 『文学に関する感想』 青空文庫
(中略)そのむかしの自由な日本はこの聖天子を幕府とおきかえることによって再生する。
— 宮本百合子 『文学に関する感想』 青空文庫
陛下のことは院の御遺言どおりに万事計らって位をお譲り申し上げたから、この聖天子を国民がいただきうることになり、私の不名誉まで取り返していただいている。
— 若菜(上) 『源氏物語』 青空文庫
ほのかに聞き伝える所によると昔の聖天子様の御代には御政治の中心点は一般庶民を憐れむと云う所にあった様である。
— 鴨長明 『現代語訳 方丈記』 青空文庫
所が現在の有様はどうであろうか、やれ都の移転だとか何だかと云っては人心を平和に治める所か不安のどん底に落し入れている有様ではないか、もっともこれは清盛が無道の極端な専横の現れなのであるが、何にせよ昔の聖天子様の御代の事を考え合せて見ると実に隔世の感に堪えぬ有様は、真に嘆かわしい事である。
— 鴨長明 『現代語訳 方丈記』 青空文庫
世はよし、時は桜の春三月なり、聖天子|万機の朝政を臠すによしとて、都とさだめたもうて三十年、国威は日に日に伸びる悦賀をもうし、万民鼓腹して、聖代を寿ぐ喜悦を、公にも、しろしめせとばかり、あるほどの智恵嚢を絞り趣向して、提灯と、飾物と、旗と幔幕と、人は花の巷を練り歩くのであった。
— 長谷川時雨 『一世お鯉』 青空文庫
作例 · 標準
聖天子と呼ばれたその君主は、民衆から深く敬愛されていた。
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歴史書には、理想的な統治を行った聖天子の逸話が数多く残されている。
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乱世を平定し、聖天子として国を導いた彼の功績は大きい。
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