白袴
しろばかま
名詞
標準
文例 · 用例
紺屋の白袴とでもいうのか、元来心掛けの悪いためか、それとも不精なのか、おそらくそれのすべてであろう。
— 寺田寅彦 『ラジオ雑感』 青空文庫
紺屋の白袴、医者の不養生ということもあるが、物理の学徒等が日常お互いに自由に話し合う場合の用語には存外合理的でないものが多数にあって、問題の「速度のはやい」などもその一例である。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
紺屋の白袴どころでなく、これでは柳吉の遊びに油を注ぐために商売をしているようなものだと、蝶子はだんだんに関東煮屋をはじめたことを後悔しだした。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
紺屋の白袴どころでなく、これでは柳吉の遊びに油を注ぐために商売をしているようなものだと、蝶子はだんだん後悔した。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
其外、床の間の上に乗せてあつた白袴……恐らくは学生時代のであつてほしかつたが……一高の寮歌集等々、一事、一物、すべて共鳴するものばかり。
— 尾崎放哉 『入庵雑記』 青空文庫
その後方から、竹胴に、白袴をつけ、鉢巻をしたのが、同じように、少しずつ、前進していた。
— 直木三十五 『近藤勇と科学』 青空文庫
総髪の大髻、紋付きの衣裳に白袴、色白の好男子であった。
— 国枝史郎 『名人地獄』 青空文庫
平野|踊の舞人と思はるる黒紋附に白袴穿きたるいでたちのボオイ達、こちたく塗れるおしろいの顔、出場を待遠げに此方彼方するが、夜目に変化のものの心地もせられて可笑しく候ひき。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫