得体の知れない
えたいのしれない
表現形容詞
標準
strange
文例 · 用例
」 小村は立ち止まって、得体の知れない民屋があるのを無気味がった。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
それははじめ荒々しく彼をやっつけたが、遂には得体の知れない感情を呼び起こした。
— 梶井基次郎 『過古』 青空文庫
さっき、第一ホテルからこの劇場へ来る途中、電車の中で話しかけて来た得体の知れない中年男だった。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
自分のように一生という永い時間をかけて、世間という広い広い部屋で、筆を小刀に心身を切りこま裂いて見せ、それで真実が届くやら、届かぬやら判りもしない、得体の知れない焦立たしいなやみの種を持つものは、割の悪い運命に生れついたものである。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
一つは、いくら解放されるからといっても、また元のあの得体の知れない倶楽部のような母の家へ帰る事はどう考えても気が乗りません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
その位混むと、乗客は次第に人間らしい感覚を失って、自然動物的な感覚になって、浅ましくわめき散らすのだったが、わずかに人間的な感覚といえば、何となくみじめな想いと、そして突如として肚の底からこみ上げて来る得体の知れない何ものかに対する得体の知れぬ怒りであろうか。
— 織田作之助 『昨日・今日・明日』 青空文庫
八郎は一眼見てこれが得体の知れない病気に罹っている武士の病人だなと思った。
— 田中貢太郎 『人面瘡物語』 青空文庫
人間は無論ですが、猿にしても蛇にしても、あるいは得体の知れない猛獣にしても、この河を泳いでわたるのは大変でしょう。
— 岡本綺堂 『麻畑の一夜』 青空文庫
作例 · 標準
森の奥から聞こえてくる「得体の知れない」物音に、彼は立ち止まった。
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その絵画は、見るたびに「得体の知れない」感覚を呼び起こさせる。
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「うわっ、なんだこれ!?」と、彼は「得体の知れない」物体を指差した。
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