鎮護
ちんご
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
guarding
文例 · 用例
別して造塔、起仏に御熱心にて、自ら七寺(四天王寺、法隆寺、中宮寺、橘寺、蜂丘寺、池後寺、葛城寺)を建立せられた外、諸国にも寺院の配在を奨励せられたのは、国家鎮護の役目とともに、庶民をして和恭の心を発得せしめん御心よりであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
蠅の事に就いて今挙げた片倉小十郎や伊達政宗に関聯して、天正十八年、陸奥出羽の鎮護の大任を負わされた蒲生氏郷を中心とする。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
現に今語ろうとする蒲生氏郷は、豊臣秀吉即ち当時の主権執行者の命によりて奥羽鎮護の任を帯びて居たのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
それは奥州鎮護の大任を全うするに付けては剛勇の武士を手下に備えなければならぬ、就ては秀吉に対して嘗て敵対行為を取って其|忌諱に触れたために今に何の大名にも召抱えられること無くて居る浪人共をも宥免あって、自分の旗の下に置くことを許容されたい、というのであった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
渠は人間の最上府を鎮護するの任を有せり。
— 北村透谷 『思想の聖殿』 青空文庫
渠は斯の如く人間の最上府を囲繞して、而して人間の結托せる社会を鎮護せり。
— 北村透谷 『思想の聖殿』 青空文庫
雨乞いならば八大龍王を頼みまいらすべきに、壇の四方に幣をささげて、南に男山の正八幡大菩薩、北には加茂大明神、天満天神、西東には稲荷、祇園、松尾、大原野の神々を勧請し奉ること、まさしく国家鎮護悪魔調伏の祈祷と見ました。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
鎮護国家の道場とあるから仏法王法何れを重しとする理由もないが、それは明かに仏法興隆のためではないから、勢ひ王法興隆のためであらうが果して如何かといふ様なことであらう。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
作例 · 標準
この山奥に佇む古刹は、古来よりこの地の鎮護の神として崇められている。
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「武士の刀は、単なる武器ではなく、領地と民衆を守る鎮護の証でもあった。」と、師匠は弟子に説いた。
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彼女の献身的な看護は、重病の母にとって、精神的な鎮護となっていた。
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