雄視
ゆうし
名詞動詞-サ変
標準
overwhelming
文例 · 用例
手近い例を擧げようならば、人試みに直立して胸を張り拳を固め頭を擡げ視を正しくして、横綱が土俵入りをして雄視するやうな姿勢を取り、そして兩手を動かすこと數分時、或は上下し、或は屈伸し、或は撃つが如くし、或は攫するが如くして、任意に力を用ふれば、忽にして身暖く筋張るを覺ゆるであらう。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
露國は政治上に立て世界に雄視すと雖もその版圖の彊大にして軍備の充實せる丈に、民人の幸福は饒ならず、貴族と小民との間に鐵柵の設けらるゝありて、自からに平等を苦叫する平民の聲を起し、壯烈なる剛腸屡ば破天荒の暴圖を企て、シベリアの霜雪をして自然の威嚴を失はしむ。
— 北村透谷 『罪と罰(内田不知庵譯)』 青空文庫
精神的にも物質的にも茫々たる不毛の国土を開拓して、隆々たる文化を育みつつ、世界を併呑すべく雄視した鼻がありました。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
張魯は遂に漢中に據つて獨立し、五斗米道を以て實際的に一團を爲した謂はゞ一國のやうなものを建設した形になり、漢中巴蜀に雄視すること三十年に及んだ。
— 幸田露伴 『道教に就いて』 青空文庫
手近い例を挙げれば、試みに直立して胸を張って拳を固めて頭を擡げて視線を正しくして、横綱が土俵入りをして雄視するような姿勢を取りそして両手を動かすこと数分、或いは上下し或いは屈伸し或いは打ち或いは引くようにして思うままに力を用いれば、忽ち身は暖かくなり筋が張るのを覚えるだろう。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
気澄まば、旭川も見ゆべく、北海道の東部に雄視せる阿寒岳も見ゆべく、西部に雄視せる羊蹄山も見ゆべく、日本海も見ゆべく、太平洋も見ゆべし。
— 大町桂月 『層雲峡より大雪山へ』 青空文庫
彼は一座の者を満足させると同時に、もっと自分が英雄視せらるる快感を味わいたかった。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
当時漁村は文章を以て一世に雄視してゐたからである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
作例 · 標準
彼は高みから世界を雄視し、自らの野望を語った。
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強大な軍事力を背景に、その国は周辺諸国を雄視していた。
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敵の大軍を前にしても、将軍の顔には雄視の表情があった。
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