競技者
きょうぎしゃ
名詞
標準
competitor
文例 · 用例
するとこの場合の勝負は(両方の競技者がまったく互角として)、知力を強く働かせた結果としての、|念入りな駒の動かし方だけで決ることは明らかである。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
わが分析的競技者は決して自分だけの中に閉じこもることをしないし、またゲームが目的だからといって、ゲーム以外のものごとからの推定を拒んだりはしない。
— THE MURDERS IN THE RUE MORGUE 『モルグ街の殺人事件』 青空文庫
すると、号砲に打たれた競技者のやうに、エピキユール学校の校長が矢庭にスタートを切つて一目散に駈け出した。
— 牧野信一 『山彦の街』 青空文庫
滝も、自身が競技者であつたかのやうな酷い疲労を感じた。
— 牧野信一 『昔の歌留多』 青空文庫
その競技者たちは、キューを握った手を少し後ろへひいて、立った今ピョンと一つ跳躍したばかりだと言わんばかりに、足を斜にかまえて、玉に狙いをつけているところである。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
競技者たる読人の中にも、女房が立ち交つてゐる。
— 後期王朝文学史 『女房文学から隠者文学へ』 青空文庫
言ひ換へれば、今日までのわれわれは、スタンドをもたない競技者の形であります。
— 岸田國士 『新劇倶楽部創立に際して』 青空文庫
ある日のこと、プロスペエル・メリメが出題者になつて、有名な「アカデミイの書取」をやることになり、競技者を募つたところ、出題者が出題者だけに、多くの廷臣たちは、いろいろ口実を設けて、尻ごみをするばかりだつた。
— 岸田國士 『アカデミイの書取』 青空文庫