花鳥画
かちょうが
名詞
標準
painting of flowers and birds
文例 · 用例
しかしそれと同じような絵で、もっと好いのを前にどこか他所で見たような気がし出して来ると、私の眼は自然にその隣りの小型の美人画や花鳥画に移って行ったりする。
— 寺田寅彦 『帝展を見ざるの記』 青空文庫
しかし無数の鳥を飼ひ、生態を観察する機縁に恵まれてゐるのはまだ良いとして、第四流の山水、花鳥画家は鳥を飼ふこともできず師匠の屋敷で、鳥を写生させて貰つてゐるのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
――支那花鳥画の名手徐熙の孫で、花卉を描くのに初めて没骨法を用いたというので知られている徐崇嗣は、豊熟した果実の枝を離れて地に墜つる状を描いて、その情趣を髣髴せしめたということだが、私は果実の大地に墜ちる音を聞くのが好きだ。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
それに驚いた領主は、さらにまたその頃花鳥画家として声名の高かつた黄筌を召し出し、庭の西隅で同じやうに一つがひの野鵲を描かせたが、今度は別に何の不思議も起こらなかつた。
— 薄田泣菫 『水仙の幻想』 青空文庫
私はその時分から人物画が好きで、その為、一枝ものや、山水、花鳥画はともすると怠り勝ちで、「あんたの描きたいものは、京都には参考がなくて気の毒だ」とよく松年先生が同情して下さいました。
— 絵の道五十年の足跡を顧みて 『想い出』 青空文庫
そのほか『鶯邨画譜』『景文花鳥画譜』『公長略画』など選り出し置く。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫
勿論、偉れた花鳥画は、平凡な人物画よりいいと云ふ事は論をまたないが、只画的対象としてみる時、「人物」はたしかに他のものより画的興味を引き起す素因が多く又深いといふ事は云ひ得るのである。
— 岸田劉生 『美術上の婦人』 青空文庫
もちろん、日本絵においてもそうであるが、それらの題材のみを描いた絵に対して特別な名称、例えば山水画、花鳥画といったようなものがなかったように思う。
— 小出楢重 『めでたき風景』 青空文庫
作例 · 標準
彼は琳派の花鳥画に特に魅せられている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
美術館には、江戸時代の見事な花鳥画が展示されていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼女は趣味で花鳥画を描いており、その繊細な筆致は見る人を魅了する。
幻辭AI · gemini-2.5-flash