その辺り
そのあたり
表現
標準
thereabouts
文例 · 用例
自分はその辺りに転っている鉋屑を見、そして自分があまり注意もせずに煙草の吸殻を捨てるのに気がつき、危いぞと思った。
— 梶井基次郎 『泥濘』 青空文庫
その後追いおいに気づいていったことなのであるが、この美しい水音を聴いていると、その辺りの風景のなかに変な錯誤が感じられて来るのであった。
— 梶井基次郎 『筧の話』 青空文庫
またその辺りの地勢や人家の工合では、その近くに電車の終点があろうなどとはちょっと思えなくもあった。
— 梶井基次郎 『路上』 青空文庫
時どき烟を吐く煙突があって、田野はその辺りから展けていた。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
その辺り――堂ビルの裏側は焼跡で、ひっそりと暗かったが、たった一つ、ぽつりと灯がついているのを見ると、豹吉は、「ああ、あそこや、あそこや」 と指した。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
一同、その辺りの松原を楯として、平伏したまま、退く者はなかった。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
かなしき曙亀裂のなかに立つてゐるその辺りは曙であるのかなんといふかなしい曙であらう。
— 詩集(1)初期詩篇 『小熊秀雄全集-2』 青空文庫
その辺りからは路もぬかるみ、左右の水溜りでは雨蛙が威勢よく騒いでいた。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
標準
that situation