とどの詰まり
とどのつまり異読 トドのつまり
表現副詞
標準
in the end
文例 · 用例
本邦で書箱|鎧櫃等に、春画を一冊ずつ入れて、災難除けとしたなども、とどの詰まりはこの意に基づくであろう。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
で君がとどの詰まりは、自腹を切ってあの女をペテルブルグへ発たせることになるのも、同じく昭々として白日のごとしだ。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
とどの詰まりをいえば、教壇に立って私を指導してくれる偉い人々よりもただ独りを守って多くを語らない先生の方が偉く見えたのであった。
— 夏目漱石 『こころ』 青空文庫
それでいよいよ斎藤のおッ母さんに意見をして貰うということに相談が極り、それで家のお母さんが民子に幾度意見をしても泣いてばかり承知しないから、とどのつまり、お前がそう剛情はるのも政夫の処へきたい考えからだろうけれど、それはこの母が不承知でならないよ、お前はそれでも今度の縁談が不承知か。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
云はでものことを云ひふらし、書かでものことを書き散らし、警察の厳重なる取締を受けなければならなくなつて、無暗と神経を昂らせ、反抗的気分を増進させ、とどのつまりは此の如き犯罪を計画した。
— 平出修 『逆徒』 青空文庫
しかしとどのつまり出刃打ちが殺したになって、予審は終結した。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
すつかり整理したあとに残つたのは、学生さんに聴かせるためにと毎月費用を惜しまず購入して来たままに溜つてゐた莫大な数の名曲レコードで、これだけは手放すのが惜しいと、大阪へ引越す時に持つて来たのが、とどのつまり今の名曲堂をはじめる動機になつたのだといふ。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
それ故にこそ、とどのつまりは「うまいものでも食って」ということになった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫