教式
きょうしき
名詞
標準
文例 · 用例
今年の父の葬式は父の信仰に從ひ佛式でやつたし、一昔以上前の第一子の時は、千代子の望みにまかせて耶蘇教式であつた。
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
されど、神もし地獄の陰火を点し、永遠限りなくそれを輝かさんと欲せんには、まず公刑所の建物より、回教式の丈高き拱格を逐うにあらん。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
仏教式に合理化せられ、習合せられた新来神と言へさうだ。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
譬へば、熊野の巫女が、仏教式に傾いた場合には、遊ばすべき人形の代りに、仏像を以てする様になつた事もあつた、と考へてよさゝうだ。
— 折口信夫 『偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道』 青空文庫
其為に、日本紀の解釈も、僧の畑に這入つて行はれ、仏教式の色彩が濃くなる。
— 折口信夫 『古代人の思考の基礎』 青空文庫
此山人の中、飛鳥末から奈良初めへかけて、民間に行はれた道教式作法と、仏教風の教義の断篇を知つて、変態な神道を、まづ開いたのは修験道で、此は全く、山の神人から、苦行生活を第一義にとつて進んだのです。
— 折口信夫 『翁の発生』 青空文庫
しかし、此魂祭りなるものが、古い時代のは、今の仏教式のものではなく、暮・初春に、山から――もつと古くは海の彼方から――来訪すると信じた祖先神を祀る事だつたので、さうした神を迎へる祭壇が、即、たな或はくらだつたのです。
— 折口信夫 『門松のはなし』 青空文庫
彼は貧民窟の自分の家から出す初めてのお葬式でもあり、貧民窟で、イエスの名によつて死んだ最初の人の葬式でもあるから、純基督教式の寝棺にしようかとも思つたが、さうすると五十円ですむまいと、葬礼屋の人足頭である『喧嘩安』が云ふので、寝棺をよして普通の棺で葬式を出すことにした。
— 死線を越えて 『死線を越えて』 青空文庫