島帰り
しまがえり
名詞
標準
文例 · 用例
そして海霧の霽れた夕方など、択捉島の沖あたりで、夥しい海豚の群に啄まれながら浮流されて行く仔鯨の屍体を、うっかり発見けたりする千島帰りの漁船があった。
— 大阪圭吉 『動かぬ鯨群』 青空文庫
それは、宵の口に帰港した千島帰りの一トロール船が、大きなうねりに揺られながら、海霧の深い沖合に錨をおろしている釧路丸を見たと云う。
— 大阪圭吉 『動かぬ鯨群』 青空文庫
なア治助、島帰りはそれぐらいの度胸がなきゃア、悪党仲間へ顔向けがなるめえ」「へッへッ、よく御存じで、銭形の親分」「額の入墨を、刃物で切り取ってあるじゃないか。
— 招く骸骨 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「お前はどうせ島帰りだから、世間の人に白い眼で見られるよりはと、弟の罪を背負って行く積りだろう」「とんでもない、親分」「それじゃ聞くが、切出しは弟の仕事場から持出して、どんな具合にして持って行ったんだ」 と平次。
— 人形の誘惑 『銭形平次捕物控』 青空文庫