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拝的

はいてき
名詞
1
標準
文例 · 用例
しかしあれほど葉子にあこがれおぼれて、いわば恋以上の恋ともいうべきものを崇拝的にささげていた岡が、あの純直な上品なそしてきわめて内気な岡が、見る見る葉子の把持から離れて、人もあろうに愛子――妹の愛子のほうに移って行こうとしているらしいのを見なければならないのはなんという事だろう。
有島武郎 或る女 青空文庫
光栄限りなき『思ひ出会』が開催され、主催者上田敏博士から涙を流して崇拝的讃辞を献げられた時に、哀な私は全く顛倒して、感謝の言葉すらもよう見つけ得ずにたゞ泣いた。
東京景物詩改題に就て 雪と花火余言 青空文庫
従ってカーライルの英雄崇拝的傾向の欲求が永久に存在する事は前述の通りであるが今はこれに多少の変化を来たしたという訳であります。
――明治四十四年六月十八日長野県会議事院において―― 教育と文芸 青空文庫
人間の心の底に永久に、ローマン主義の英雄崇拝的情緒的の傾向の存する限り、この心は永存するものであるが、それを全く無視して、人間の弱点ばかりを示すのは、文学としての真価を有するものでない、片輪な出来損いの芸術であります。
――明治四十四年六月十八日長野県会議事院において―― 教育と文芸 青空文庫
四、英雄崇拝的恋愛。
直木三十五 大衆文芸作法 青空文庫
第四には、「尊敬的、崇拝的恋愛」である。
直木三十五 大衆文芸作法 青空文庫
私は靖国神社のやうな国民の崇拝的記念建築がなつかしくない排他的な重苦しい塀で掩護されて居るのを見ると、折々一種の不快を覚えるのである。
與謝野晶子 隣の家 青空文庫
ブルジョア社会の官許医学は或る意味では、いわば高級な宗教的神聖味の代りに、物神崇拝的な神聖味を持っている。
戸坂潤 世界の一環としての日本 青空文庫