アンチピリン
アンチピリン
名詞
標準
antipyrine
文例 · 用例
……湿つた劇薬の結晶、アンチピリンの(頓服剤の)、粉末のやうに――それがまた青白い瓦斯に映つて弊私的里の発作が過ぎた、そのあとの沈んだ気分の氛囲気に落ちついた悲哀の断片がしみじみと降りしきる。
— 北原白秋 『東京景物詩及其他』 青空文庫
太陽太陽は祭日の喇叭のごとく、放たれし手品つかひの鳩のごとく、或は閃めく藥湯のフラフのごとく、なつかしきアンチピリンの粉のごとし。
— 北原白秋 『思ひ出 抒情小曲集』 青空文庫
……処方はいつ誰がしたのですか」「さあ、薬は何か知りませぬが多分アンチピリンか何かでしよう。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
なんでもアンチピリンを|〇・四だけ作り、これを包に入れ『頓服一回、秋川さだ子殿木沢先生御処方』と記して渡したそうです。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
ただ封の所が破つてありますが、封緘紙が袋についたままでいますから、どうも薬局でアンチピリンを入れたのに、途中で誰かが外のものにすりかえた、という事も考えられぬようです。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
又、同時に、それなら西郷薬局から届けた筈のアンチピリンがどこかに残つているか、あるいは両方とも徳子の胃にはいつたとしても、アンチピリンを包んだ紙が残つていなければならない。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
しかるにそれがいつのまにか毒薬に変じて母がその場で死んだということになつている、君は一体これをどう考えるね」「どうつて、何をさ」「われわれの常識では、アンチピリンが昇汞に急に変化するとは考えられない、甘汞か何かなら又別の考えようもあるがね。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
』と申しますと、母は『ああお薬はとつてあるのだがお前、さだ子がこのあいだのんだ薬を知つているかい』と申すのです『アンチピリンでしよう』と私が云いますと『ではのんでも大丈夫だろうね。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
作例 · 標準
アンチピリンを使って文を作ってみた。
学生たちはアンチピリンについて学習した。
アンチピリンの使い方は難しい。
先生はアンチピリンの定義を説明した。
ウィキペディア
アンチピリン とはピラゾロン誘導体であるサリチル酸様鎮痛解熱薬の一つである。頭痛、リウマチ、月経痛などに用いられる。体温調節中枢に作用し、皮膚血管を拡張することにより熱の放散を活発にする。副作用としてピリン疹の発生、血液障害がある。ルートヴィヒ・クノールが1887年に初めて合成した。
出典: アンチピリン — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0