活神
かつじん
名詞
標準
文例 · 用例
ある日、彦麿はじめ二、三の内弟子が翁の家に集まって、「先生は実に活神様だ」と話しながら食事していると、給仕の下女がにわかに泣き出したというのである。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
子細をたずねると、その女の答えるには、実はその活神様が毎晩のように自分の寝部屋へ見える、うるささのあまり、昨夜は足で蹴ってやったが、そんな立派な活神様では罰が当たって、この足が曲がりはしないかと、それで泣いたのだと言われて、彦麿もあいた口がふさがらなかったというのである。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
先輩を活神様にして祭り上げる人たちは、また道化役者にして笑いたがる人たちである。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
そんな態度が頼みがいなく思われる上に、又聞きにしたくらいの人の秘密をおもしろ半分に振り回し、下世話にいう肘鉄を食わせたはしたない女の話なぞに興がって、さも活神様の裏面に隠れた陰性な放蕩をそこへさらけ出したという顔つきでいるそういう同僚を彼は片腹痛く思った。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
――『竜神というのは一と口に言えば元の活神、つまり人間が現世に現われる前から、こちらの世界で働いている神々じゃ。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
今更申上ぐるまでもなく、皇孫命様をはじめ奉り、直接そのお指図の下にお働き遊ばす方々は何れも活神様……つまり最初からこちらの世界に活き通しの自然霊でございます。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
又他の一つは活神様を御祭神と致したもので、出雲の大社、鹿島神宮、霧島神宮等がそれでございます。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
これにつけてもわれ等は、かの活神、活仏気取りの浅墓な心懸の人々には、つくづく長大息を禁じ得ぬ。
— SPIRIT TEACHINGS 『霊訓』 青空文庫