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用達

ようたし
名詞
1
標準
文例 · 用例
生徒は用達が困難になり、それに見た所それは実に滑稽な便所となつた。
中原中也 校長 青空文庫
後に話合うと、階下へ用達しになど、座を起って通る時、その窓の前へ行くと、希代にヒヤリとして風が冷い。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
」「その御縁で、ついこの間、糸七さんと、もう一人おつれになって、神保町辺へ用達においでなさいましたお帰りがけ、ご散歩かたがた、「どうだい、新店は立行くかい。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
勇士は轡の音に目を覚ますとか、美人が衾の音に起きませぬよう、そッと抜出して用達しをしてまいり、往復何事もなかったのでありまするが、廊下の一方、今小宮山が行った反対の隅の方で、柱が三つばかり見えて、それに一つ一つ掛けてあります薄暗い洋燈の間を縫って、ひらひらと目に遮った、不思議な影がありました。
泉鏡花 湯女の魂 青空文庫
自転車に乗って三鷹の駅前の酒屋へ用達しに来て、酒屋のおかみさんに叱られてまごついている事もある。
太宰治 男女川と羽左衛門 青空文庫
ときどきには同役や御用達町人なども連れて来る。
むらさき鯉 半七捕物帳 青空文庫
それを発見したのは、北隣りの大工の女房のお初で、亭主は仕事からまだ帰って来なかったが、いつもの慣習で彼女は格子に錠をおろして近所まで用達に行った。
猫騒動 半七捕物帳 青空文庫
なに、おれ一人で大丈夫だ」 熊蔵に別れて、半七はそれから他へ用達に行った。
猫騒動 半七捕物帳 青空文庫