有らずもがな
あらずもがな
表現名詞-の形容詞
標準
uncalled for
文例 · 用例
秀吉が憎んだ佐々成政の三蓋笠の馬幟を氏郷が請うて、熊の棒という棒鞘に熊の皮を巻付けたものに替えたのは、熊の棒が見だてが無かったからと、且は驍勇の名を轟かした成政の用いたものを誰も憚って用いなかったからとで有ったろうが、秀吉に取って面白い感じを与えたか何様か、有らずもがなの事だった。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
主人は有らずもがなに思ったらしいが、にッたりと無言。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
兜岩、駱駝岩、眼鏡岩、ライオン岩、亀岩などの名はあらずもがなである。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
夫婦岩、蓬莱岩、岩戸不動滝、垂釣潭、宝船、重ね岩、宝塔|等等等の名はまたあらずもがな、真の気魄はただに天崖より必逼する。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
神や仏は、あらずもがな。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
「屋根裏の散歩者」では、おしまいにあのキザな、あらずもがなの素人探偵が出て来て、下らなく威張り散らしたために、スッカリ打ち壊されたように思いましたが、しかし、殺人行為までの前半の興味は、私をかなり夢中にしてしまいました。
— 夢野久作 『江戸川乱歩氏に対する私の感想』 青空文庫
色がらすを嵌めたる「ぶりっき」の燈籠の、いと大きくものものしげなるが門にかけられたるなど、見る眼いたく、あらずもがなとおもわる。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
我らのほかにも旅人三人ばかり憩い居けるが、口々にあらずもがなのおそろしき雨かなとつぶやき、この家の主が妻は雷をおそれて病める人のようにうちふしなやむ。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日有らずもがなについて考えている。
有らずもがなという言葉は日本語で重要だ。
彼は有らずもがなの意味を理解している。
この文には有らずもがなが含まれている。