橋詰め
はしづめ
名詞
標準
文例 · 用例
新橋詰めの勧工場がそのころもあったらしい。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
4 かくして乗りつけたところは、いうまでもなく日本橋詰めの近江屋勘兵衛方です。
— 京人形大尽 『右門捕物帖』 青空文庫
鶴見の橋詰めには杉の角柱に大貫を通した関門が新たに建てられた。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
景蔵はまた今の京都の空気が実際にいかなるものであるかを半蔵に伝えたいと言って、石清水行幸後に三条の橋詰めに張りつけられたという評判な張り紙の写しまでも書いてよこした。
— 第一部下 『夜明け前』 青空文庫
「伊十郎めに早く逢おう」 こうして足を早ませて、両国の橋詰めまで行った時に、向こうから一人の若い武士が、息をせき切って走って来たが、「おおこれは醍醐殿で」「伊十郎氏か、何か起こったか?
— 国枝史郎 『生死卍巴』 青空文庫
和泉橋の角まで行くと、橋詰めの火の番所。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
うつむき勝ちの、用ありげな足どり、通りすがろうとすると、向うは、橋詰めにさしかかりそうになったので、捕ものは川向うか、あらためて、同心から、みんなに訓示というわけだ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
邦之助が正気づくのを待っていろいろきいてみたが、数寄屋橋詰めで水戸の篁守人にあってすれ違ったからおおかたそのときに附けられたのだろうというが、篁守人という名だけは危険人物として聞いたことがあるが、文次は顔を知らない。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫