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擺脱

擺脱
名詞
1
標準
文例 · 用例
而も耶蘇教徒のリバイバルの如くに『氣の伸び』を欲して、直に一切の利害を擺脱して、正しきに合せんとすることも起る。
幸田露伴 努力論 青空文庫
吾人は寧ろ円満なる客観詩を得んと欲するの余りに、一時一処の国民性を擺脱せよと要求するの(其の要求の当否は別論として)之れを描けと要求するの殆ど無意味なる勝りて新意味あるを認めずばあらざる也。
綱島梁川 国民性と文学 青空文庫
独り生存の欲を一刻たりとも擺脱したるときにこの迷は破る事が出来る。
夏目漱石 野分 青空文庫
」といふに至りては、伏姫の心中既に大方の悲苦を擺脱して、澄清洗ふが如くになりたらむ。
北村透谷 処女の純潔を論ず 青空文庫
一言すれば二葉亭は能く外国思想に熟していたが、同時にやはり幼時から染込んだ東洋思想を全く擺脱する事が出来ないで、この相背馳した二つの思想の※着が常に頭脳に絶えなかったであろう。
――遺稿を整理して―― 二葉亭四迷 青空文庫
眞に日支の親善を成立せしめんには、先づ支那人が覺醒して、過去の弊竇から擺脱することが必要である。
桑原隲藏 支那猥談 青空文庫
* 近代文学の※きの一つは、文学の過剰を擺脱せんとすることにある。
豊島与志雄 文学以前 青空文庫
第二十一 胸中|一戀字を擺脱すれば、便ち十分爽淨、十分自在。
高山樗牛 瀧口入道 青空文庫