烏瓜
からすうり異読 カラスウリ
名詞
標準
Japanese snake gourd (Trichosanthes pilosa)
文例 · 用例
裏畑の竹藪の中の小径から我家と往来が出来て、垣の向うから熟柿が覗けばこちらから烏瓜が笑う。
— 寺田寅彦 『森の絵』 青空文庫
それはこんやの星祭に青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜を取りに行く相談らしかったのです。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
今夜はみんなで烏瓜のあかりを川へながしに行くんだって。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
「ザネリ、烏瓜ながしに行くの。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
十字になった町のかどを、まがらうとしましたら、向ふの橋へ行く方の雑貨店の前で、黒い影やぼんやり白いシャツが入り乱れて、六七人の生徒らが、口笛を吹いたり笑ったりして、めいめい烏瓜の燈火を持ってやって来るのを見ました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
草の中には、ぴかぴか青びかりを出す小さな虫もゐて、ある葉は青く〔〕すかし出され、ジョバンニは、さっきみんなの持って行った烏瓜のあかりのやうだとも思ひました。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
そのまん中をもう烏瓜のあかりもない川が、わづかに音をたてゝ灰いろにしづかに流れてゐたのでした。
— 宮沢賢治 『銀河鉄道の夜』 青空文庫
烏瓜の花は「花の骸骨」とでも云った感じのするものである。
— 寺田寅彦 『烏瓜の花と蛾』 青空文庫
作例 · 標準
「これ、烏瓜の実だよ。秋になると真っ赤に色づくから、子供の頃はよく探して遊んだものさ」
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夜の間にだけ咲く烏瓜の白い花は、まるで繊細なレースを広げたような不思議な形をしている。
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生け垣に絡みついた烏瓜が、枯れ草の中でそこだけ鮮やかな朱色のアクセントを添えていた。
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