悪作
おさ
名詞
標準
文例 · 用例
悪作だ、と言ったこともありません。
— 太宰治 『正直ノオト』 青空文庫
それは、傑作でもなければ、悪作でもないのが、わかっているからです。
— 太宰治 『正直ノオト』 青空文庫
そうして、この、いじけた、流行しない悪作家に同情を寄せ、「文学の敵、と言ったら大袈裟だが、最近の文学に就いて、それを毒すると思われるもの、まあ、そういったようなもの」を書いてみなさいと言って来たのである。
— 太宰治 『鬱屈禍』 青空文庫
私は貧しい悪作家であるが、けれども、やはり第一等の道を歩きたい。
— 太宰治 『鬱屈禍』 青空文庫
駄作、悪作、愚作、――せめて凡作を――傑作は出来ないから――もちろん、人生の、生活の、私の身すぎ世すぎである。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
▲林和君 この人の画風や心境は田中君と類似したものである私の望んでゐるものにどちらが速かに発足し到達するか興味ある二人のいゝ取組と態度である、林君また田中君の評が大体あてはまる、だが五番の『風景』は君の為めに残念だ君の個性を泥の中に投げ棄てたといつた悪作だと思ふ。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
五百には咄嗟の間に、その物の姿が好くは見えなかったが、どうも少年の悪作劇らしく感ぜられたので、五百は飛び附いて掴まえた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
「あれは札差の檀那衆が悪作劇をしてお出なすったところへ、お辰さんが飛び込んでお出なすったのでございます。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫