鼻木
はなぎ
名詞
標準
nose ring (for cattle)
文例 · 用例
日は植物園の森の上に舂いて、暮れがた近い空気の中に、けさから吹き出していた風はなぎた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
いずれにしても、艇長の死と死体の消失が厳然たる事実であることは、その後に艇を引き揚げた、日本海軍の記録的に明記するところなのです」 風はなぎ、暁は去って、朝|靄も切れはじめた。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
船はなぎさまではまだ三百二、三十メートルほどもある、ボートはすべて波にさらわれてしまったので、岸へわたるには、ただ泳いでゆくよりほかに方法がない、このうち二、三人は泳げるとしても、十歳や十一歳の幼年をどうするか。
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
六月十五日の朝、空は晴れ風はなぎ、飛行にはあつらへむきの天気でした。
— 豊島与志雄 『北極のアムンセン』 青空文庫
海の上では、波があって、波はなぎさへおしよせて、岩にくだけ、しぶきは玉のごとくとびちり、遠い水平線は、縹渺として、けむるようにかすみ、白い鳥が、砂浜で群れをなしてあそんでいるのを、雲は山へかえると、おもしろく話しました。
— 小川未明 『うずめられた鏡』 青空文庫
冬の草風はなぎたり庭にでて落葉かきつゝふと見れば冬木のもとや石の下名もなき草の芽ばえのみ冬日に青くかゞやきぬ。
— 永井壮吉 『偏奇館吟草』 青空文庫
あの松原のなかで潮風の香をかぎ松をこえてくる海の音をききながら二人して折物をして遊んだとき、円窓のそとにはなぎの若木がならんで砂地のうえに涼しい紺色の影を落した。
— 中勘助 『折紙』 青空文庫
さいわい今夜は暖かいし、海はなぎだ。
— THE MASTER CRIMINAL 『悪の帝王』 青空文庫
作例 · 標準
牛の鼻木には、放牧中に逃げ出さないようにロープが結ばれている。
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牧場の牛たちは、それぞれに識別番号のついた鼻木を付けていた。
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鼻木を付けることで、牛の行動を管理しやすくなる。
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