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蓊鬱

おううつ
形容詞-たる副詞-と
1
標準
overgrown
文例 · 用例
ただ周囲に蓊鬱として、樹が茂って暗い。
泉鏡花 神鷺之巻 青空文庫
まことに白帝城は老樹|蓊鬱たる丘陵の上に現れて粉壁鮮明である。
北原白秋 木曾川 青空文庫
蓊鬱たる、いつも目に親しんで来たあの例の丘陵の上の、何と閑雅な甍、白い楼閣、この下手から観るこの眺めこそは絶勝であろう。
北原白秋 木曾川 青空文庫
劫初以来人の足跡つかぬ白雲落日の山、千古斧入らぬ蓊鬱の大森林、広漠としてロシアの田園を偲ばしむる大原野、魚族群って白く泡立つ無限の海、ああこの大陸的な未開の天地は、いかに雄心勃々たる天下の自由児を動かしたであろう。
石川啄木 初めて見たる小樽 青空文庫
昨今三千円やそこらの金を無理算段して神社の設備大いに挙がると称する諸社を見るに、すでに神林の蓊鬱たるなきゆえ、古えを忍ぶの神威を感ずのという念毛頭起こらず。
南方熊楠 神社合祀に関する意見 青空文庫
寺を圍んで蓊鬱とした杉の木立の上には、姫神山が金字塔の樣に見える。
石川啄木 鳥影 青空文庫
島の西浦の、蓊鬱と茂つた巨木が長い枝を垂れて、その枝から更に太い葛蘿が綱梯子のやうに長く垂れた下の渚近くをめぐつて、棧橋のそばの岸で私達は舟を棄てた。
嘉村礒多 滑川畔にて 青空文庫
眼に見えるようなは其而已でなく、其時ふッと気が付くと、森の殆ど出端の蓊鬱と生茂った山査子の中に、居るわい、敵が。
ガールシン 四日間 青空文庫
作例 · 標準
例句