一散に
いっさんに
副詞
標準
at top speed
文例 · 用例
そして急に背中を向けると、そのまま一散に逃げてしまつた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
彼はかかえていた女の帯を池へ投げ込んで、暗い夜路を一散に逃げ出した。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
お蝶は狐が落ちた人のようにぼんやりと突っ立っていたが、急にまた何だか怖くなって一散にかけ出して、家へ駈け込んで母の顔を見るまでは、彼女もまだ半分は夢のような心持であった。
— 奥女中 『半七捕物帳』 青空文庫
」音は続き、それからバァッと表の方が鳴って何か石ころのやうなものが一散に降って来たやうすです。
— 宮沢賢治 『十月の末』 青空文庫
思わず飛上って総身を震いながらこの大枝の下を一散にかけぬけて、走りながらまず心覚えの奴だけは夢中でもぎ取った。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
藻抜けのように立っていた、私が魂は身に戻った、そなたを拝むと斉しく、杖をかい込み、小笠を傾け、踵を返すと慌しく一散に駈け下りたが、里に着いた時分に山は驟雨、親仁が婦人に齎らした鯉もこのために活きて孤家に着いたろうと思う大雨であった。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
」音は続き、それからバァッと表の方が鳴って何か石ころのようなものが一散に降って来たようすです。
— 宮沢賢治 『十月の末』 青空文庫
それから炭坑のトロ道が作る黒い投影の中を一散に走って、直方駅構内の貨物車の間を影のようにスリ抜けて、ほど近い日吉町の日吉旅館の裏手に来た青年は、素早く前後を見まわして、警戒のないのを見定めてから蔦蔓の一パイに茂り絡んだ煉瓦塀をヒラリと飛越えた。
— 夢野久作 『女坑主』 青空文庫
作例 · 標準
飼い主の姿が見えると、犬は一散に駆け寄ってきた。
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ゴールめがけて選手たちは一散に走り出した。
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授業の終了を告げるチャイムが鳴ると、子供たちは一散に校庭へ飛び出した。
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