他姓
たせい
名詞
標準
another surname
文例 · 用例
この身代を譲られたりとて、他姓を冒して得謂はれぬ屈辱を忍ばんは、彼の屑しと為ざるところなれども、美き宮を妻に為るを得ば、この身代も屈辱も何か有らんと、彼はなかなか夫婦に増したる懽を懐きて、益学問を励みたり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
さて西暦八五一年(唐宣宗大中五年)アラビヤ人筆、『印度および支那航記』(レノー仏訳、一二〇頁)支那の習俗大いにアラビヤと異なるを録していわく、支那人同姓と婚せず、いわく他姓と婚すれば生まるる子双親に優ると。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
李姓の者はみな殺されて、他姓の者は無事にまぬかれた。
— 捜神後記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
「他姓」「他姓」と屡々繰返される両親から、物質的補助を心易く受け得る申訳として、家族の一員と成って其姓を犯す――此を彼にさせてよろしいものだろうか、 此点の決定は、自分を一家のペットとするか、或は又、主義、真理の追従者とするかに別れる。
— 宮本百合子 『日記・書簡』 青空文庫
前に云つた春水の覚書にも「尤先方家続養子に相成、他姓名乗様の儀には無之」とことわつてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
長男に生れた竹渓は何故に鷲津氏を継がずして他姓を冒したのであろう。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
日影が縁へ半分ほど差しこんで顔がほて/\するのは風呂に入ったせいであろう。
— 寺田寅彦 『祭』 青空文庫
五 近年急に年を取ったせいか毎年春の来るのが待ち遠しくなった。
— 寺田寅彦 『春六題』 青空文庫
作例 · 標準
養子に入ることになった彼は、来月から他姓を名乗ることになる。
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結婚して他姓に変わった後も、仕事では旧姓を使い続けている。
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その村には、佐藤という名字の家と、それ以外の他姓の家が混在している。
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