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膝下

ひざした
名詞
1
標準
below the knee
文例 · 用例
そのころは既に広重の出世作、『東海道五十三次』(保永堂板)は完成され、葛飾北斎の『富嶽三十六景』が、絵草紙屋の店頭に人目を驚かしていたのであるが、その地図にある定火消屋敷で、広重が生れ、西の丸のお膝下で、名城と名山の感化を受けていたのだと思うと、晩年に富士三十六景の集作があったのも、偶然でない。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
名もない一遊子ではあるけれど、私も幼い時から、富士の影を浴びて、武蔵相模で育った一児童として、永い間の外国生活から、故国へ放還された一旅人として、親友と、子供と、忠実なる案内者とに囲まれて、今富士の膝下へ来て亡き母の顔に見えまつるが如く、しみじみと見ているのだ。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
勿論其の当時にあっては予も総べての希望を諦め老親の膝下に稼穡を事とする外なしと思ったが、末子たる予は手許に居るというても、近くに分家でもすれば兎に角、さもなければ他家に養子にゆくのであるから、老親の希望を遺憾なく満足させるは、少しく覚束ない事情がある。
伊藤左千夫 家庭小言 青空文庫
僕は幼時からして愛せられ、祖父の膝下で躾けられた。
萩原朔太郎 室生犀星に就いて 青空文庫
侍、おしまの懐から己の紙入れを奪い返して、T「素太い女奴ッ」 とおしまを膝下に組み敷いて、T「代官所へ 突き出してやる」 其処へ、武蔵を供に団九郎が現れて、 此の様子を見るや、馳け出して、 侍を突き飛ばし、おしまを背後にして立つ。
山中貞雄 武蔵旅日記 青空文庫
『その次は今から五年ばかり以前、正月|元旦を父母の膝下で祝ってすぐ九州旅行に出かけて、熊本から大分へと九州を横断した時のことであった。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
」せつは、畳の上をぴんぴんはねまわって、母の膝下へざれつきに行った。
黒島傳治 砂糖泥棒 青空文庫
独創力のない学生が、独創力のある先生の膝下で仕事をしているときは仕事がおもしろいように平滑に進行する。
寺田寅彦 空想日録 青空文庫
作例 · 標準
このスカートは膝下丈なので、お葬式などの冠婚葬祭にも着ていける。
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膝下まで届くロングコートを着込んで、真冬の北海道へと向かった。
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膝下だけのストッキングは、パンツスタイルの時に重宝するアイテムだ。
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