涜
涜
名詞
標準
文例 · 用例
あの中世紀の魔教サバトの徒は、耶蘇とキリスト教とを冒涜する目的から、故意に模擬の十字架を立てて裸女を架け、或は幼児を架けて殺戮した。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
反キリストの詩人ニイチェの意味に於て、Ecce homo がまた同じく、キリスト教への魔教的冒涜を指示してゐるにちがひない。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
日はすでに暮れようとし非常線は張られてしまつたおれらは非力の叛逆人で厭世の、猥弱の、虚無の冒涜を知つてるばかりだ。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
何よりも本質的なる、詩的精神そのものが冒涜され、一切の意味で「詩」という言葉が、不潔に唾かけられているのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
即ち当時のヒューマニズムは、故意に神聖|冒涜の思想を書き、基督教が異端視する官能の快楽を追い、悪魔視される肉体の讃美をして、すべての基督教道徳に反抗した為、彼等の標語「芸術のための芸術」は、それ自ら異端的の悪魔主義や官能的享楽主義やを、言語自体の中に意味するように考えられた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
一方から考えれば、彼等ほどにも詩を愛し、詩を尊敬している種属はなく、しかも一方から観察すれば、彼等ほどにも詩を冒涜し、詩を理解しない種属はないのだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
春秋子の理解によれば、僕のあの文(改造所載芥川龍之介の死)は、芥川君に対する冒涜であり、自己尊大であり、故人を恥かしめたものであるさうだ。
— 萩原朔太郎 『常識家の非常識』 青空文庫
春秋子の理解によれば、僕のあの文(改造所載芥川龍之介の死)は、芥川君に對する冒涜であり、自己尊大であり、故人を恥かしめたものであるさうだ。
— 萩原朔太郎 『常識家の非常識』 青空文庫