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無季

むき
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #19873 · 青空 6
1
標準
(haiku) lacking seasonal references
文例 · 用例
もちろん短歌の中には無季題のものも決して少なくはないのであるが、一首一首として見ないで、一人の作者の制作全体を通じて一つの連作として見るときには、やはり日本人特有の季題感が至るところに横溢していることが認められるであろうと思われる。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
近ごろいろいろの無定形無季題短詩の試みがあるのは多くはこの錯覚によるのではないかと想像される。
寺田寅彦 俳句の精神 青空文庫
青葉の色のにじむ方に顔を向けた栖方は、「わが影を逐いゆく鳥や山ななめ」という幾何学的な無季の句をすぐ作った。
横光利一 微笑 青空文庫
先ずそれには碧梧桐の新傾向論が遂に俳句を無季、非定型のものにしようとしたのに初まる。
高浜虚子 俳句への道 青空文庫
さてその伝統的存在としての俳諧というものをよく見ておると、その発句が独立して今日の俳句というものとなったが如く、その中の無季の句が独立して或る名前を備えた詩となる可能性は充分にあるのである。
高浜虚子 俳句への道 青空文庫
俳諧でも無季の句は色彩が少く、其処に季の句が現れて色彩を加える。
高浜虚子 俳句への道 青空文庫
無季の句のうちに神祇、釈教、恋、無常、疾病、羈旅等があって、人間生活を縦横に謡うが、それを点綴して季の句が過半数を占めておる。
高浜虚子 俳句への道 青空文庫
覇府鎌倉はほろび、北條の政策もまだ人心を安めるには足らず、文化は低落し、宗教は宗教家自體から腐れ、坊主も武器を捨て得ないといつたやうな社會不安の久しいうちに、『時と庶民』はいつのまにか恐怖的な無季節の天地と、常冬の生活にはいつてゐた。
吉川英治 折々の記 青空文庫
作例 · 標準
彼は伝統的な形式にこだわらず、あえて季語を入れない無季の俳句を詠んだ。
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無季の句は季節感がない分、現代的な心象風景を表現するのに適していることもある。
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自由律俳句の中には、無季で五七五の定型も守らない独創的なものが多い。
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