上がり口
あがりくち異読 あがりぐち
名詞
標準
entrance
文例 · 用例
何と云って形容したらいいか分らないが、とにかく満員電車の上がり口につかまってぶら下がっているような一種の緊張が到る処に見出された。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
上がり口の四畳半が玄関なり茶の間なり長火鉢これに伴なう一式が並べてある。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
」と武は上がり口の障子をあけたが、茶の間にだれもいない。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
昔北欧を旅行したとき、たしかヘルシングフォルスの電車の運転手が背広で、しかも切符切りの車掌などは一人もいず、乗客は勝手に上がり口の箱の中へかねて買い置きの白銅製の切符を投げ入れていたように記憶している。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
ベランダの天井の電燈は消えていたが上がり口の両側の柱におのおの一つずつの軒燈がともり、対岸にはもちろん多数の電燈が並んでいた。
— 寺田寅彦 『人魂の一つの場合』 青空文庫
朝早く起きてヴェランダへ出て見ると、もうちゃんと上がり口の階段の前へ来て待っている。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
」 見ればなるほど三畳敷の一間に名ばかりの板の間と、上がり口にようやく下駄を脱ぐだけの土間とがあるばかり、その三畳敷に寝床が二つ敷いてあって、豆ランプが板の間の箱の上に載せてある。
— 国木田独歩 『窮死』 青空文庫
ぼくはおとうさんにはなんにもいわないで、すぐ上がり口に行った。
— 有島武郎 『火事とポチ』 青空文庫
作例 · 標準
上がり口の例文1
上がり口の例文2
上がり口の例文3
上がり口の例文4