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漫々

まんまん
形容詞-たる副詞-と
1
標準
vast
文例 · 用例
道いかばかりなりけむ、漫々たる水面やみのなかに銀河のごとく横わりて、黒き、恐しき森四方をかこめる、大沼とも覚しきが、前途を塞ぐと覚ゆる蘆の葉の繁きがなかにわが身体倒れたる、あとは知らず。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
水は漫々として藍を湛え、まばゆき日のかげもここの森にはささで、水面をわたる風寒く、颯々として声あり。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
折から雨のあとの面打沈める蒼々漫々たる湖は、水底に月の影を吸はうとして、薄く輝き渡つて、沖の大蛇灘を夕日影が馳つた。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
皆さんは、悲しいとき、口惜しいとき、欲しいとき、馬鹿らしいことをしたとき、澄み切った大空や、漫々たる海上を眺めたことがありませんか。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
第六〇課 信仰一 天地の間に漫々と湛えている大生命の海。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
けれど今日に於ては、海賊も餘程狡猾になつて、かゝる手段に出づる事は稀で、加ふるに海底潜水器の發明があつて以來、海賊船は多く其發明を應用して、若し漫々たる海洋の上に金銀財寳を滿載せる船を認めた時には、先づ砲又は衝角をもつて一撃の下に其船を撃沈し、後に潜水器を沈めて其財寳を引揚げる相である。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
私は此海底戰鬪艇が他日首尾よく竣工して、翩飜たる帝國軍艦旗を艇尾に飜しつゝ、蒼波漫々たる世界の海上に浮んだ時、果して如何なる戰爭に向つて第一に使用され、また如何に目醒ましき奮鬪をなすやは多く言ふ必要もあるまいと考へる。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
短慮一徹の武村兵曹は腕を鳴して、漫々たる海洋を睨み廻しつゝ『此處は所も印度洋、其不屆な小忰めは何處に居る。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
作例 · 標準
遮るものがない大海原が、漫々と青い水を湛えて水平線まで続いている。
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大河の流れは漫々として、悠久の時を刻むかのように静かに流れていく。
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霧が漫々と立ち込める森の中で、自分の居場所を見失いそうになった。
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