数えきれない程
かぞえきれないほど
名詞
標準
文例 · 用例
四 鯛には、数えきれない程いくつもの種類があるが、私と葵原夫人とが釣りに行こうとするのは、麗容魚族の華と賞される真鯛である。
— 佐藤垢石 『葵原夫人の鯛釣』 青空文庫
接近して細かく観察すると、数えきれない程の大きな窓があることがわかった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
荒廃した姿のまま数えきれない程の年月を過ごしていたはずなのだが、とてもそうは見えなかったし、二本目の懐中電灯を点けて慎重に見たところ、何かが最近通ったような痕が帯状に残っていた。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫
それも、一時は数えきれない程の作家の凡てが、子供を愛する真の純情も、又信念もなかったがために、徒に筆をとったに過ぎなかったがために、それらの雑誌すら、今では、毎月の筆者に憂えているような有り様である。
— 小川未明 『子供は虐待に黙従す』 青空文庫
その夜、難船をした船は、数えきれない程でありました。
— 小川未明 『赤い蝋燭と人魚』 青空文庫
彼が魏でも屈指の良将軍たることは誰も認めていたし、実戦の閲歴も豊かで、曹操に仕えて以来の武勲もまた数えきれない程である。
— 五丈原の巻 『三国志』 青空文庫
たとえば個人主義、社会主義、無政府主義、国粋主義、享楽主義、本能主義、自然主義、ダダイズム、ニヒリズムなど、いくらでも数えきれないほど無数にあるが、すべて「主義」と名称のつく一切のものは、各々の人が掲げるイデヤであって、その主観に取っての「あるべき世界」を思想している。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
きのう出る時にはほとんどなんのあてもなしであったのが、ただ一度の往復で途中へ数えきれないほどの目当てができてしまった。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫