新院
しんいん
名詞
標準
文例 · 用例
その結果は不幸にも、宮方のいたいたしい敗戦となり、本院には隠岐の島へ、新院には佐渡の島へ、中院には土佐の国へ、この日本に武将あって以来、もっとも腹黒き逆臣の代表、冷酷|苛察の人畜ともいうべき、北条義時の手によって、それぞれ御配流のお身の上になられた。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
どうしたのだろうと思って聞くと、なんでも今の天子さまの後白河天皇さまと、とうにお位をおすべりになって新院とおよばれになった先の天子さまの崇徳院さまとの間に行きちがいができて、敵味方に別れて戦争をなさろうというのでした。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
そして、後白河天皇の方へは源義朝だの平清盛だの、源三位頼政だのという、そのころ一ばん名高い大将たちが残らずお味方に上がりましたから、新院の方でも負けずに強い大将たちをお集めになるつもりで、まずおとがめをうけて押しこめられている六条判官為義の罪をゆるして、味方の大将軍になさいました。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
」 といって、はじめはお断りを申し上げたのですが、どうしてもお聞き入れにならないので、しかたなしに長男の義朝をのけた外の子供たちを残らず連れて、新院の御所に上がることになりました。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
四 為朝はやがて二十八|騎の家来をつれて新院の御所に上がりました。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
新院は味方の勢が少ないので心配しておいでになるところでしたから、為朝が来たとお聞きになりますと、たいそうおよろこびになって、さっそくおそばに呼んで、「いくさの駆け引きはどうしたものだろう。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
為朝がこうりっぱに言いきりますと、新院はじめおそばの人たちは、「なるほど。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫
そして為朝の御機嫌をとるつもりで、急に新院に願って為朝を蔵人という重い役にとり立てようといいました。
— 楠山正雄 『鎮西八郎』 青空文庫