号叫
ごうきょう
名詞
標準
文例 · 用例
「地よわが血を掩うなかれ、わが号叫は休む処を得ざれ」という。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
故に地に向って、血を蔽うことなくいつまでもこれを地に止めてその血の号叫をして永久に終熄すること無からしめんことを求めたのである。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
担架にのせられたまゝ床の上に放っておかれた、大腿骨の折れた上等兵は、間歇的に割れるような鋭い号叫を発した。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
○「主よ、死の杯を我れより放ち給へ」といつた基督の言葉は凡ての優れた人々の魂の号叫を代表する。
— 有島武郎 『運命と人』 青空文庫
その絶壁の陰鬱な感じは、永遠に咆哮し号叫しながら、それにぶつかって白いもの凄い波頭を高くあげている寄波のために、いっそう強くされているばかりであった。
— A DESCENT INTO THE MAELSTROM 『メールストロムの旋渦』 青空文庫
於此乎斯道愛好者は宜しく冷静に熟慮反省して、決して人間界に於てこの声を発せず、換言すれば深山幽谷に去って哀猿悲鳥を共として吟ずるか、もしくは環海の孤島に退いて狂瀾怒濤に向って号叫すべしである。
— 夢野久作 『謡曲黒白談』 青空文庫
」 或る晩、二階が抜けるほどのじたばたの大騒ぎが起つて、男女の酒に酔つた怒号叫喚が物凄かつた。
— 牧野信一 『茜蜻蛉』 青空文庫
号叫し煩悶して死に至るよりほかに仕方のないのである。
— 正岡子規 『病牀六尺』 青空文庫