称美
しょうび
名詞
標準
文例 · 用例
」と、自称美術家のパトロン、M老人、つるりと唾に筆の尖、薄墨で蚯蚓流。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
モニエル・ウィリヤムスの『印度教篇』に、蛇は大抵の民族が甚く忌むものながら、インド人はほとんど持って生まれたように心底からこれを敬愛称美するとあった。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
そして、当夜の一番槍にも優る功名ぞと、仲間の者から称美されるほどの手柄も立てた。
— 森田草平 『四十八人目』 青空文庫
海蔵寺の東妙和尚なども、お松の字をことごとく称美して、「これは見事なものだ、どうしてわしらは遠く及ばない」と言いました。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
称美讃歎の程が思いやられる。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
五 近世的の大詩人ヴェルハアレンの詩篇に、そが郷国フランドルの古画に現はれたる生活慾の横溢を称美したる一章あり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
今その重なる制作中|殊に泰西人の称美するものを掲ぐれば第一は『北斎漫画』十五巻及びこの類の絵本なり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫
摺物扇地紙団扇絵等に描ける花鳥|什器の図はその意匠|殊に称美すべきものあり。
— 永井荷風 『江戸芸術論』 青空文庫