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逆旅

げきりょ
名詞
1
標準
inn
文例 · 用例
亡朝の遺臣として声利を謝し聞達を求めず、『天王寺大懺悔』一冊を残した外には何の足跡をも残さないで、韜晦して終に天涯の一覊客として興津の逆旅に易簀したが、容易に匹を求められない一代の高士であった。
内田魯庵 美妙斎美妙 青空文庫
逆旅の寝覚めにはかかる頼母しからぬ報償をしながら、なお生を貪っていることが、はなはだ腑甲斐ないように思われて、自ら殺したいと思ったことさえあった。
菊池寛 恩讐の彼方に 青空文庫
譬へば逆旅の主人が過客中の貴人を数ふるが如くである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
小郡駅逆旅、池蓮盛開、花葉頗大、都下所未見、応主人需賦。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
乃ち人をして才人巨源を何処かの逆旅に刺殺せしめたりと言ふ。
芥川龍之介 八宝飯 青空文庫
すでに無宿の食客となりてわずかにこの国中に寄食するを得るものなれば、国を視ること逆旅のごとく、かつて深切の意を尽くすことなく、またその気力を見わすべき機会をも得ずして、ついに全国の気風を養いなしたるなり。
福沢諭吉 学問のすすめ 青空文庫
第八回 平民主義の運動 一(第二 社会自然の大勢より論ず) 天地は万物の逆旅にして光陰は百代の過客なり。
徳富蘇峰 将来の日本 青空文庫
青木可笑の『江戸外史』に「官舟ヲ備ヘテ窮民ヲ府内ノ逆旅ニ致スモノ五千余人。
永井荷風 下谷叢話 青空文庫
作例 · 標準
旅の途中で立ち寄った古びた逆旅で、土地の珍しい料理を頂いた。
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「今夜の逆旅はどこかな」と地図を広げながら、街道を歩いた。
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静かな逆旅で、窓の外に流れる川の音を聞きながら深い眠りについた。
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