迫り上がる
せりあがる
動詞
標準
文例 · 用例
しかもその花は、一つのこずえの尖端に、十数個から二十ぐらい、鈴生りに群って、波頭のせり上るように、噴水のたぎるように、おどっているところは、一個|大湊合の自然の花束とも見られよう、その花盛りの中に、どうかすると、北向きに固く結んだつぼみが見える。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
せり上る時はセビロの仁木弾正だね。
— 夏目漱石 『倫敦消息』 青空文庫
生活全体がジリジリ、せり上るのだから時間がかかること。
— 一九三九年(昭和十四年) 『獄中への手紙』 青空文庫
団十郎の五右衛門を評し、「山門がせり上るため見識が下つてはならぬ」といふはよけれど、「この考が先入主となりて、ただ大な声と目をむくだけで気魂精神更に加はらず」といひ、菊五郎の秀吉のみを大に褒めしは例の片贔負なり。
— 三木竹二 『両座の「山門」評』 青空文庫
くっくっと若さのせり上るような笑いを交していた娘たちは、もうけわしい顔になっていた。
— 壺井榮 『妻の座』 青空文庫