実作
じっさく
名詞
標準
文例 · 用例
だが彼は工学研究者として現役だったコンピューターの誕生以前、メカニズムを駆使してさまざまな解析機械、計算機械を事実作ってきていたのである。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
開発の実作業には、コンピューターの開発部門を一本化して設立されたばかりの、コンピュータ技術本部第二開発部があたった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
叩き台となるプランを提出する立場の京都セラミツク、アスキー側にあって、実作業をになったのはマイクロハードだった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
句作雑感 ――実作者の言葉 六月十四日 曇。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
その絵をみればわかるやうに、第一にその構図の上でも、徹底した構図主義者であるといふこと、しかもその徹底ぶりが完璧的であるために、ちよつと見には作意もなく自然に出来てゐる、描けてゐるやうに見えること、その実作者自身の心境は、世間でいふやうほどにも、単純でも素朴でもないといふことである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
事実作者も、幼少のころおい、この一座の絵看板には数回となく接していて、累や崇禅寺馬場の大石殺し、または、大蛇の毒気でつるつるになった文次郎の顔などが、当時の悪夢さながらに止められているのである。
— 小栗虫太郎 『人魚謎お岩殺し』 青空文庫
われは理想詩人なる露伴が写実作者の領界に闖入して、却つて烏の真似をすると言はれんより、其奇想を養ひ、其哲理を練り、あはれ大光明を発ちて、凡悩の衆生を済度せられん事を願ふて止まざるなり。
— 北村透谷 『「伽羅枕」及び「新葉末集」』 青空文庫
更に対象が我々の意識に現われる直観や意味充実作用の高昇は対象に対する我々の関心や愛の高昇に依存する結果である。
— 三木清 『哲学入門』 青空文庫