ぬらり
ぬらり異読 ヌラリ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
slimy
文例 · 用例
痕を残さない、濃さと淡さの碧が、谷から舞い上る霧のほむらに、ぬらりと光る。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
また、幹には苔が蒸して、皮は土より柔く、ぼろぼろに腐っているから、生あるものの肌のようで、ぬらりと滑り、ぐちゃりと触れて、いやな気持がする。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
裸身の色の白さに、つい、とろとろとなって、面目なや、ぬらり、くらりと鰭を滑らかいてまつわりましたが、フトお目触りとなって、われら若君、もっての外の御機嫌じゃ。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
暗褐色のぬらりとしたものが、わずかに見えた。
— 太宰治 『黄村先生言行録』 青空文庫
暑い時分で、単衣の胸をはだけていたので、ぬれている藻がふところに滑り込んで、乳のあたりにぬらりとねばり付くと、わたくしは冷たいのと気味が悪いのとでぞっとしました。
— 岡本綺堂 『水鬼』 青空文庫
三島の社の放し鰻を見るやうに、ぬらりくらりと取止めのないことばかり申上げてゐたら、御|癇癖がいよ/\募らうほどに、こなたも職人冥利、いつの頃までと日を限つて、しかと御返事を申すがよからうぞ。
— 岡本綺堂 『修禪寺物語』 青空文庫
……早い処が、はい、この八ツ目|鰻の生干を見たような、ぬらりと黒い、乾からびた老耄も、若い時が一度ござりまして、その頃に、はい、大い罪障を造ったでござります。
— 泉鏡花 『山吹』 青空文庫
身共にもゆうべのその粋筋な向きとやらを、一人二人世話すると申すか」「御所望でござりましたら――」「こやつ、ぬらりくらりとした事を申して、とんと鯰のような奴よ喃。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
作例 · 標準
石鹸が手からぬらりと滑り落ちた。
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ぬらりと現れた妖怪に、子供たちは一目散に逃げ出した。
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魚を掴んだら、予想以上にぬらりとしていて驚いた。
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