輸する
ゆする
動詞
標準
文例 · 用例
受けに入った同社は従来船便で送っていたトランシーバーの九〇パーセントを航空便にまわしてアメリカ市場の急拡大に応えたが、一九七六(昭和五十一)年一月十五日にはついに貨物輸送専用のジャンボ機をチャーターして三万八〇〇〇台を一気に空輸するにいたった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
唯是もなく非もなく、利もなく害もなく、昇に一着を輸する事は文三には死しても出来ぬ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
既に叔母の意見に背く事が出来れば、モウ昇に一着を輸する必要もない。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
文三が昇に一着を輸する事を屑と思わぬなら、お勢もまた文三に、昇に一着を輸させたくは有るまい。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
いや、恐らくは太刀山も一籌を輸するくらいだったのでしょう。
— 芥川龍之介 『温泉だより』 青空文庫
が、いつも彼女には一籌を輸する外はなかつた。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
数学が他の実験学科に一籌を輸するごとき観があるのは、この設備において及ばざるところのあったのも一原因であるが、人物の如何もまたはなはだ影響している。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫
南極大陸で必要となる恐るべき高高度飛行向けにピーボディによって設計された燃料加温装置及び急速始動装置を装備する特注の大型ドルニエ機(*1)を四機用いれば、我が調査隊の全てを大氷堤の縁に設営された基地から内陸の好都合な種々の地点へと空輸することができ、そこから先は適切な犬橇隊が役立つことになろう。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『狂気の山脈にて』 青空文庫