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鉄蓋

てつぶた
名詞
1
標準
文例 · 用例
この船の料理部屋の背後の空隙なんかへ行く連中は、ドン底の水槽の鉄蓋まで突き抜けた鉄骨の隙間に、一枚の板を渡して在る。
夢野久作 難船小僧 青空文庫
そして其処の鈍い円錐形の鉄蓋の上の、軽く積った粉雪の表面へ、無数に押し着けられたままの大きな足跡や、掌の跡や、はては撥形鶴嘴を置いたり引摺ったりしたらしい乱雑な跡などを発見した。
大阪圭吉 気狂い機関車 青空文庫
喬介は直に鉄蓋の上へ匐い上った。
大阪圭吉 気狂い機関車 青空文庫
五 一方、鉄蓋の上の足跡を一心に調べていた喬介は、やがて私と司法主任に向って、「じゃあ、犯行の大体の径路を、僕の想像に従って、話して見よう。
大阪圭吉 気狂い機関車 青空文庫
が、この最後の疑問を突込む前に、僕は、いまひとつ、新しい発見を紹介しよう」と、それから喬介は明かに興奮を浮べた語調で、「この鉄蓋の上を見給え。
大阪圭吉 気狂い機関車 青空文庫
二人の消防手は、いつの間にか、舗道の消火栓の前で、力をあわせて、重い鉄蓋をあけようと試みていた。
海野十三 空襲葬送曲 青空文庫
重い鉄蓋を、蜂矢はうまくつりあげて、横へたてかけた。
海野十三 金属人間 青空文庫
しばらく使わなかった暖炉の鉄蓋をあけ、火かき棒を突込むと、酸っぱいような臭いがした。
海野十三 千早館の迷路 青空文庫