弥次る
やじる
動詞
標準
文例 · 用例
弥次る、はしゃぐ、手を振る、顔で笑う。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
「貴様は低能ぢやい、脳味噌がないや、なんぼ便所で勉強したかつて……」 学年始めの式の朝登校すると、控所で一と塊になつて誰かれの成績を批評し合つてゐた中の一人が、私を弥次ると即座に、一同はわつと声を揃へて笑つた。
— 嘉村礒多 『途上』 青空文庫
私は道の行き過ぎに私を弥次る子供が何より怖くて、子供の群を見つけると遠廻りしても避けるなど、日々卑屈になつて行つた。
— 嘉村礒多 『途上』 青空文庫
さあ、そいつを教えて呉れ給え」「おや、だいぶ威勢がよくなって来たのねエ」と、女は隙を見出してすかさず弥次ることを忘れなかった。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
しかし、ここでは聴衆というものがないのだから、道庵自身がそれを問題にしない限り、弥次る者も、笑う者もありませんから、いよいよ図に乗って、「山東洋、ヨク三承気ヲ運用ス。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
あるとき烏森の寄席玉の井でこの「毛剃」を語ったが、なにが気に入らぬか客の内からしきりに弥次る。
— 山本笑月 『明治世相百話』 青空文庫
人々はもう腹を抱えて、「うまいわ、夜這いの法印」「法印は、夜這いも、仕馴れており申せば」 やんやと、弥次る。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫
「そいつはどんな風をしているのです」 勇み肌の職人体の男が、役者を弥次る様な声で怒鳴った。
— 江戸川乱歩 『黄金仮面』 青空文庫