賀客
がかく
名詞
標準
文例 · 用例
なきあと ボルゲエゼ家の館は賀客|絡繹たり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
是は十月の半以来賀客が絡繹として絶えなかつたので、夫人が日夜酒杯に親んだことを謂つたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
わたくしは最も注意すべき人物として、養竹立之、養真約之の森氏父子及岡西養玄を表出し、又伊沢分家に縁故最深き人物として、石川貞白及上原全八郎を指点し、此に賀客の記を終へようとおもふ。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
賀客百三、四十人、みな内外の官吏紳士なり。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
四、五人目の祝賀客は波蘭土製のアイス・クリーム。
— 南風吹かば ――モンテ・カルロの巻―― 『ノンシャラン道中記』 青空文庫
賀客の絶間に、返事書きて出さんかと、一枚づゝ繰り返し見つ。
— 石井研堂 『元日の釣』 青空文庫
銅盥に湯を取らせ、綸巻を洗ひかけしに、賀客の訪ふ声あり。
— 石井研堂 『元日の釣』 青空文庫
立往生の客ばかり、哀れ気の毒に見えたりしが、恰も好し、某学校の制服着けたりし賀客両人、入り来りしかば、五つ紋の先客は、九死の場合に、身代りを得たる思を為し、匆々辞して起ちたりしが、主人は尚分れに臨み、『それなら、四日の朝四時までに、僕の家に来給へ。
— 石井研堂 『元日の釣』 青空文庫