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頬辺

ほおべた
名詞
1
標準
文例 · 用例
頬辺を横に振っても肯かない。
泉鏡花 二、三羽――十二、三羽 青空文庫
もう一ツ、袂が重くなって、(一所に……兄さん、) と耳の許へ口をつける……頬辺が冷りとするわね、鬢の毛で。
泉鏡花 吉原新話 青空文庫
」 と、手拭で頬辺を、つるりと撫でる。
泉鏡花 絵本の春 青空文庫
余の事にしくしく泣き出すと、こりゃ餒うて口も利けぬな、商売品で銭を噛ませるようじゃけれど、一つ振舞うて遣ろかいと、汚い土間に縁台を並べた、狭ッくるしい暗い隅の、苔の生えた桶の中から、豆腐を半挺、皺手に白く積んで、そりゃそりゃと、頬辺の処へ突出してくれたですが、どうしてこれが食べられますか。
泉鏡花 薬草取 青空文庫
……ああ、おいしそうだ、頬辺から、菓汁が垂れているじゃありませんか。
泉鏡花 若菜のうち 青空文庫
)…… と、天幕とその松のあります、ちょっと小高くなった築山てった下を……温泉場の屋根を黒く小さく下に見て、通りがかりに、じろり……」 藤助は、ぎょろりとしながら、頬辺を平手で敲いて、「この人相だ、お前さん、じろりとよりか言いようはねえてね、ト行った時、はじめて見たのが湯女のその別嬪だ。
泉鏡花 唄立山心中一曲 青空文庫
頬辺を窪ますばかり、歯を吸込んで附着けるんだ、串戯じゃねえ。
泉鏡花 菎蒻本 青空文庫
へッ被成もんだ、あの爺を庇う位なら、俺の頬辺ぐらい指で突いてくれるが可い、と其奴が癪に障ったからよ。
泉鏡花 白金之絵図 青空文庫