三つ鱗
みつうろこ
名詞
標準
mitsuuroko emblem (three triangles in a triangular pattern; Hōjō clan symbol)
文例 · 用例
北条時政が江の島の窟で弁財天から授かったという、かの三つ鱗のたぐいらしい。
— 岡本綺堂 『異妖編』 青空文庫
春陽堂から出たくろうす表紙に三つ鱗の紋所を押したあの本の扉かどこかに、此脚本は、実朝・義時の事を書くつもりの、追つて出る、二篇と相俟つて、三部作に纏ることになるのだ、と言つた添へ書きのあつたことを思ひ出して、更に博士の執念深さ・ねつさに驚歎します。
— 折口信夫 『芝居に出た名残星月夜』 青空文庫
三つ鱗の周囲に擦れ擦れの大きさに円を描く。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
退屈の刻を、数十の線に劃して、行儀よく三つ鱗の外部を塗り潰す子と、尋常に手を膝の上に重ねて、一劃ごとに黒くなる円の中を、端然と打ち守る母とは、咸雍の母子である。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
丸に三つ鱗はとくに出来上った。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
その紋尽しを書いている時だ」「そりゃ……」「ちょうどその丸に三つ鱗を描いてる時だ。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
団十郎の扮した高時の頭は円く、薄玉子色の衣裳には、黒と白との三つ鱗の模様が、熨斗目のように附いていました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
重ねた黒羽二重の袖、紋は三つ鱗。
— 辻斬 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
歴史ドラマを見ていると、時々、武将の旗に三つ鱗の家紋が描かれているのを見かける。
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この神社の古い提灯には、北条氏ゆかりの三つ鱗の紋様が施されている。
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博物館で展示されていた刀の鍔には、精巧な三つ鱗の彫刻が残されていた。
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