藪蕎麦
やぶそば
名詞
標準
yabu soba
文例 · 用例
悪友と言っても藪蕎麦へ誘うだけの悪友であった。
— 寺田寅彦 『物売りの声』 青空文庫
名代の藪蕎麦や向畊亭はもう跡方もなくなったので、二人は茗荷屋へ午飯を食いにはいった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
大道で話をするのが可訝ければ、その辺の西洋料理へ、と云っても構わず、鳥居の中には藪蕎麦もある。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
連雀の藪蕎麦が近いから、あの佳味いので一銚子、と言われて涙を流した。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
それを筆頭として天ぷら屋の大新、同じく天虎、藪蕎麦、牛肉屋の古川、鳥屋の大黒屋ぐらいに過ぎず、西側では料理屋の千歳、そば屋の福寿庵、横町へはいって例の天金、西洋料理の清新軒。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
団坂蕎店は団子坂の藪蕎麦である。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
私の本郷の下宿時代、私の所へ逃げてきた、私の女房(女房になってから、逃げてきたのでなく、逃げてきて、いつの間にか、女房になったのである)が、此奴、昆布好きで、本郷界隈を、隈なく、昆布の為に、歩いて、藪蕎麦が、天神さんの中にあること、シュークリームが、近くにある事だけを発見して戻ってきた事がある。
— 直木三十五 『大阪を歩く』 青空文庫
その狭い横町をずうッと抜けると田圃に出て、向うがすうっと駒込の方の山手に続き微かに未だ藪蕎麦の灯火が残っている。
— 三遊亭圓朝 『松と藤芸妓の替紋』 青空文庫
作例 · 標準
寒い冬の日に、温かい藪蕎麦をすする瞬間がたまらない。
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老舗の蕎麦屋で、伝統の味を守り続ける藪蕎麦を堪能した。
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薬味にネギと七味をたっぷり入れて、藪蕎麦をいただくのが私の流儀だ。
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