連れ弾き
つれびき
名詞
標準
文例 · 用例
私たちの自動車は、思わぬこの娘子軍の出現にいきなり前方を塞かれて、たじたじとなるとガソリンの爆音のみ、いたずらに我が天心へ反響さして、さて停ると、ますます燥いで、浮かれて、ひっかかえたペコペコ三味線の連れ弾きと来た。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
そしてしんがりは、宗七お多喜の二人が狂女小信を中に挾んで、夫婦連れ弾きの恋慕流しの旅姿。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
上げ汐の真近時になると、いずれの船からも陣鉦、法螺の貝などを鳴らし立てて、互いにその友伴れをあつめ、帰りは櫓拍子に合わせて三味線の連れ弾きも気勢いよく、歌いつ踊りつの大陽気、相伴の船夫までが一杯機嫌に浮れ出して存外馬鹿にもならぬ咽喉を聞かすなぞ、どこまでも面白く出来ている。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
連れ弾は弟子の昇華。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
此は呂昇の柄にも無いし、連れ弾もまずいし、大隈を聞いた耳には、無論物足らぬ。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫